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No.26 季節の移り変わりを感じ、人の心を想像する。お茶の時間を楽しむ暮らし

2015.7.17 up

より良い暮らしを求めて、様々な角度から追求を続けてきたLISTEN。今回は日本茶の専門店である一保堂茶舗に、お茶のある暮らしについてお話をお伺いしました。家で寛ぐとき、食事のとき、お客様を招いたとき、こちらから訪ねていったとき、日常の様々なシーンで出くわすお茶をいただく時間。日本人にとって、長く親しんでいるとても身近な存在だからこそ、改めて思いを巡らせたことはあまりないかもしれません。正しいお茶の入れ方や、奥深いお茶の楽しみ方といった、意外と知らないお茶の世界を垣間見たとき、そこにどんな暮らしのヒントを見つけられるでしょうか。

京都に本店を構える一保堂茶舗。その歴史を辿り創業まで遡ること今からなんと約290年前。1717年に京都のほぼ中央に位置する寺町二条に茶、茶器、陶器を扱う店を開いたのが始まりでした。そこから今まで日本茶一筋。今では東京丸の内や、ニューヨークにも路面店を構えて、日本茶の素晴らしさを世界に伝え続けている日本茶のプロフェッショナルです。今回お話を伺ったのは、広報担当の足利さん。足利さんは、写真を公開することを中心としたソーシャルネットワークサービス〈インスタグラム〉も積極的に利用して、日本茶の新たな楽しみ方や、器にまでこだわった日本茶を嗜む時間の魅力を発信しています。
「今はちょうど新茶の季節ですから」と言って、足利さんが一保堂茶舗の新茶を用意してくれました。「一保堂茶舗では、シーズンになると煎茶に限っては新茶を販売しています。新茶とはその年の4月中旬から5月中旬に摘み取られた新芽を使ったお茶の総称で、ワインでいうところのボージョレヌーボー。その年によって善し悪しが異なります。茶葉を扱うところによって考え方が異なるのですが、うちではとにかくフレッシュな味わいを新茶に求めています」

季節や食事に合わせて、茶葉を選んでみよう。

新茶は摘みたてのフレッシュな味わいを大切にしているため春だけの限定販売となりますが、一保堂茶舗で季節を問わず販売されている煎茶は全部で7種類。値段も一番高いものと安いものとでは4倍近くも差があるのです。
「値段が高ければ高いほど好みに合う、ということではないので、様々な茶葉、そして入れ方をいろいろと試してみて自分のお気に入りを見つけてください」。
足利さんによると、茶葉の種類だけでなくその入れ方でも味わいは変化すると言います。そもそも、どうやってお茶を入れるのが正解なのか、よくわかっていない人も多いのではないでしょうか。ここで改めて、美味しいお茶の入れ方を教えてもらいましょう。
【お湯の温度は、約80度が理想】

「茶葉によっても差はあるのですが、お茶の甘みや渋みをバランス良く引き出すには80度のお湯で淹れると良いと言われているんですよ。でもお客様の前で温度計を持ち出すわけにもいかないですから、だいたい、まずは湯のみにお湯をついで、それを急須にいれて……、湯を一度入れ替えるごとに10度程温度が下がるので、これでちょうど80度くらいになります。それに、はじめに湯のみにお湯を入れることによって湯のみが温まって一石二鳥なんです」
【急須にいれたら、適切な時間で湯のみに注ぐ】

「うちの新茶の場合は30秒。茶葉やお湯の温度、またそのとき楽しみたい味わい方によって、適切な時間というのは違うものなんです。新茶はお湯をいれてすぐに茶葉がぱっと開くので、30秒程度で充分。高い温度のお湯でさっといれるとさっぱりとした味わいになり、低い温度のお湯でじっくりといれると甘みが引き出せるので、そのときの気分に合わせて調節してみてください」
入れてもらったお茶を口に含んでみると、しっかりとした出汁のような旨味の広がりを舌に感じ、鼻からは爽やかな香りが抜けていきました。
「出汁や、コンソメに例える方もいらっしゃいますね。このお茶の旨味が好きだという方もいれば、得意でない方もいらっしゃいます。それに、例えば食事と合わせるならば、もうちょっとさっぱりとしたお茶をいれるとか、好みやその食事に合わせて、茶葉と入れ方を調節するようにしたらいいですよ」

日本茶は、もっと自由に、もっと楽しくなる。

日本茶の魅力は、お酒のように食事と合わせて茶葉を選ぶだけに留まりません。一保堂茶舗では、クラシックな日本茶の楽しみ方をきちんと伝えるだけではなく、時代にあった新しい視点で、次々と日本茶の秘めたる可能性の新しい扉を開いて見せてくれます。
「私は、コーヒーを淹れるような場面で、抹茶をたてるようにしています。抹茶をたてる、と言うと『お手前を知らないと触っちゃいけないんじゃないの』なんて、皆さんハードルが高いものだと感じているかもしれないのですが、コーヒーを淹れるよりも短時間に、意外と簡単にできてしまうんです」
そういって茶碗に抹茶を一さじ入れて、美しい手際に見惚れているあっという間に抹茶をたててくれました。さらに、そこに氷を入れれば、アイス抹茶の完成。苦みも気にならないさっぱりとした味わいは、和菓子だけでなくクッキーなどの焼き菓子やフルーツとも相性が良さそうです。
「カプチーノのように、マグカップにフォームをたっぷり注いでも美味しいですし、色々な楽しみ方ができるんです」来客があった際に、さっと抹茶をたてることができたら、お茶の時間も新鮮なものに変わり、お客様にも喜んでもらえるに違いありません。

お茶をいれる時間は、人を思いやる時間。

様々な楽しみ方ができる日本茶ですが、茶葉はすごく繊細なものなので、自宅での扱いには少しだけ注意を払いましょう。特に、におい移りには要注意。においの強いものが近くにあると、そのにおいを吸収してしまいます。
「『香り・酸素・湿度・光』が、茶葉の苦手とするものです。密閉できる容器にいれて、強いにおいのするものが近くになく、日の光などを受けないところで保管しましょう。お茶の香りは繊細なものなので、お茶を主役に楽しむようであれば一緒に味わうものも、香りが強いものなどは避けたいですね」
丁寧にお茶をいれる時間には、「あの人には、この茶葉からどんな味を引き出していれようか」と静かに相手の心を慮る奥ゆかしさがあります。例えばそれが自分のためにいれるお茶だったとしても、静かにその茶葉と向き合って、お湯を注ぎ、繊細な香りと味わいを楽しむ時間は、きっとあなたの暮らしに寛ぎをもたらしてくれるでしょう。普段何気なくいれているお茶について、改めて見直してみてはいかがでしょうか。
一保堂茶舗
京都本店(京都市中京区寺町通二条上ルTEL:075-211-3421)
午前9時から午後6時、休まず営業(正月を除く)
喫茶室嘉木は午前10時から午後6時(ラストオーダー:午後5時30分)。

東京丸の内店(東京都千代田区丸の内3-1-1 丸の内仲通り 国際ビル1階TEL:03−6212−0202)
店頭・喫茶室嘉木 午前11時から午後7時。
HP http://www.ippodo-tea.co.jp/
instagram https://instagram.com/ippodotea/
皆さんの暮らしに役立てられるヒントは見つかったでしょうか。ご意見をお待ちしております。
(ご意見の受付は終了いたしました。)


皆様のご意見をご紹介

■ 東京都 男性 55〜59歳
「人を思いやる時間」「相手の心を慮る奥ゆかしさ」という言葉に余裕なく過ごしていた自分を顧みる切っ掛けとなった。
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■ 大阪府 女性 35〜39歳
毎日時間に追われ、あっというまで。なかなか、お茶を、楽しむ時間を作れない。育児奮闘ママです。読んでて、すごく大切なことを思い出しました。
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■ 岡山県 男性 60歳以上
このコラムを拝見し、改めて日本の文化の素晴らしさ、お茶の素晴らしさを知りました。長い歴史と多くの人たちによって育て上げられたお茶文化は日本の誇りです。猛暑の日でも、一服の暑いお茶は、確かに美味しいです。
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■ 東京都 女性 50〜54歳
記事にあった「お茶を入れる時間は 人を思いやる時間」という表現がとても気に入りました。 おもてなし という言葉が広く使われるようになりましたが その神髄が個々に落ちているとは思えない場面が多々あります。そうした中で まずは 相手を人を思いやる、その人にとっての心地よさを思いめぐらす ということは いつにおいても忘れないようにしたい心がけであり 静かな行いだと思いました。
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■ 兵庫県 女性 40〜44歳
抹茶オーレが好きでよく飲んでいるのですが、今回のコラムを読んで「抹茶をたてる」って私にも出来るのかなぁと興味が湧きました。
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コラム:「住まいに馴染む可動式の本棚が、本と人との幸せな関係を育む。」
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