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No.21 より良い暮らしを深める、日本の手しごとを巡る旅。高岡/後編

2014.3.19 up

富山県高岡市を訪ねた、LISTENのものづくりを巡る旅。LISTENではこれまでコラムやアンケートを通して、新しいライフスタイルの提案や新商品の開発を行ってきました。長く愛される住まいを作るにはどうしたらいいのか、新しい視点で追及するために、伝統工芸が息づく街・富山県高岡市に注目しました。日本の伝統工芸から暮らしのヒントを得るべく、職人の「こだわり」を現場で間近に体験し、その「想い」に耳を傾けてみましょう。

日常生活で生きている、高岡市の伝統工芸
素材の特性を知り尽くした職人が長く伝わる伝統技術を継承しながら、伝統的な商品のみならず現代の暮らしに似合った商品に挑戦していく様子をお伝えした前半。その様は、まさに「故きを温(たず)ね、新しきを知る」。伝統工芸は、日常生活から遠い存在ではなく、むしろわたしたちの暮らしを豊かにするために発展してきたものだということが改めて感じられました。普段の暮らしのなかに、どんな伝統工芸が生きているのか。もっと、探してみましょう。
数十種類のタガネを使い分ける。
土蔵作りの商家が並ぶ風情ある一画に、〈和田彫金工房〉はあります。彫金とは、金属に模様を彫り込んで行く行程のこと。カンカンカンと、いとも簡単に掘り進めているように見えて、角度や力加減などは経験の賜物。ひとつ力加減を間違えると使い物にならなくなってしまう繊細な作業です。金属に模様を彫り込む道具は、タガネ。線を彫るためのもの、穴を開けるためのもの、凹凸を平にするためのもの、地文を打ち付けるためのものなど、職人は数十種類のタガネを使い分けて、細やかな表現を施していきます。


彫金のデザインも変化していく。
分業制が基本の高岡の伝統工芸。ここ〈和田彫金工房〉には、漆が塗られた鋳物がずらりと並びます。彫金の表現は、毛筆で書いたような柔らかな味を出すことのできる「毛彫り」や、金属の一部を切り落とし残った部分で模様を彫る「透かし彫り」など、様々な技法を使って幅広い表現が可能です。仏具の装飾が基本で、蝶や花といった華やかな模様から、社名や名前などの文字、最近では、ゆるキャラなどの発注もあると言います。常に、その時代のニーズに合ったデザインに対応しているのです。
和気あいあいとした工房で受け継がれる伝統。
三代目の和田敬三さんから技術を受け継ごうとしている四代目の瞬佑さんは、東京でゲームのグラフィックを作る仕事などを経て、地元・高岡に戻り家業である彫金工房を継ぎました。現在、工房では瞬佑さんの小さな娘さんも一緒に和気あいあいと作業が行われています。家族のなかでデザインのアイデアを提案し合うのも、昔から当たり前のことだったとか。一度、彫り込まれた金属は、何十年、何百年と、消えることはありません。ここで刻み込まれたデザインが、先の未来へと続いていきます。



木目や石目も、すべて塗装で表現できる。
高岡銅器の美術品や、工業製品などの金属素材に塗装を施している〈杉本美装〉。大理石のように見えるものも、木目や石目が美しいものも、見た目はまるで本物。でも、手に取ってみるとその思わぬ軽さにびっくり。それらは、アルミ・真鍮・鉄などの金属素材を、顔料系・染料系などで塗装しているのだと言います。塗装の表現も様々、海藻の「ふのり」をマスキング材として利用して独特の模様を表現する「ふのり」や、薄い色と濃い色を交互に塗り、比重の差を利用して自然なグラデーションを表現する「重ね塗り」、水に浮かべた塗料の水紋模様を移し込んだ表現方法の「水流し」。「石目」は、スプレーの吹き付け粒を荒くすることで表現されているのです。

塗装で広がる、これからの金属の可能性。
大理石のような模様が美しいどっしりとした置き時計も、実は金属製。持ち上げてみると想像していたのとは全然違う軽さに、拍子抜けしてしまいます。御影石風の立派な表札も、ガラス板を塗装したもの。本物の御影石と違い、ガラスを塗装したこちらは背面より採光することで異なる表情も楽しむことができます。このような「変わり塗装」は、漆塗りや金属着色された仏具を安価にするために考えられた技法。コストを抑えるために、研究された表現方法が、金属の可能性をより広げているのかもしれません。
塗装の力を生かした商品が続々と。
高岡銅器の伝統技法で真鍮の結晶を露出させることによって高級感を表現したチェスの駒や、重厚感のある石目でありながら軽量なボールペン。手すりやハンドルに、体感温度に配慮したゴム質感の塗装を施せば、使う人に優しい表現に。塗装を施すことによって防水性も高くなっていると言うからまさに一石二鳥。美しいデザインが機能を高めている、というわけです。素材と塗装、そしてデザインの組み合わせで、これから何が生まれて行くのか楽しみになります。


銅器の“色”って何色あるか、知っていますか?
「銅器」と聞いて、思い浮かべたものは何色をしているでしょう。所謂、「銅メダル」のような茶褐色?もっと黒っぽい?ピカピカと輝く磨き上げられたそれらも、もちろん正しい「銅器」のイメージ。でも、青銅色(セイドウショク)・煮色(ニイロ)・朱銅色(シュドウショク)・鉄漿色(オハグロ)……、これらもすべて高岡銅器の色なのです。高岡銅器は、技法と薬品の組み合わせで、数十種類もの色のバリエーションが付けられるといいます。銅器の着色やブロンズ像の修繕、クラフト作品の着色などを行う工房〈モメンタムファクトリーOrii〉で、その様子を見せてもらいました。

金属の特性を生かした、色の表現。
高岡銅器の色は、実に自然な利に適った方法で表現されています。高級花器や茶道具に見られる美しい茶褐色を表現するのは、「煮色」といい、その名の通り特別な溶液に銅器を浸し、徐々に温度を上げ、その後自然に温度が下がるまで浸しておき色目を発生させる方法。金属が酸化して色が付いた薄い被膜に、銅がメッキされた状態です。「青銅色」も、その昔は紀元前何千年もの昔に銅を発見して以来石器文化から移行し、現代まで継承されているもの。〈モメンタムファクトリーOrii〉では、数種類の薬品を調合し、その都度、金属の状態に合わせて適切な方法で塗布・ふきあげをしていくことで、自然に形成された緑青に近い酸化被膜を金属表面に発生させていきます。その方法は職人によって千差万別。技法は受け継がれ、変化していっているのです。
現代の暮らしにフィットする表現を探す。
着色の仕上げに行われるのが、コーティングの作業。ミツロウやイボタ蝋を、表面にコーティングして仕上げることによって、艶出しと、ゴミ・汚れの付着を防止し耐久性を増すという利点があります。美しく、耐久性にも優れた高岡銅器は、利に適った、自然な方法で生み出されていました。その技術は、もちろん現代の暮らしにも生かされています。扉や看板の建材として、また〈モメンタムファクトリー〉では、花器や時計、コースターなども手掛けています。また、色の表現も、現代にあった色合いが研究されています。代々伝わってきた技術が、これからも若い職人の手によって日々進化していきます。


前半・後半と2回に分けてお届けした、高岡の伝統工芸を巡る旅。長い時を経て育まれた高い技術を用い、伝統的な形を守りながらも、暮らしのニーズに合わせて新しい挑戦を厭わない姿勢が感じられました。Brillia仲町台では、その姿勢に共感し、エントランスに〈モメンタムファクトリーOrii〉の協力を得て、高岡市在住の金工作家・上田剛氏による「銅の発色」の技術を使った作品を採用しています。森の木の葉をイメージしたグリーンや、幹をイメージした茶褐色は伝統的な着色技法で、深みのある美しい色合いが表現されています。その場の空気をすっと澄んだものに変えるような存在感ある作品の背景には、長い歴史が息づいています。毎日、日本が誇る歴史の技術と出会えるエントランスとなりました。

伝統技術と現代の暮らしへの革新がたくさん見つかった高岡・伝統工芸の旅。あなたなら、暮らしのなかにどう取り入れたいでしょうか。皆さまからのご意見をお待ちしております。(ご意見の募集は終了いたしました。)



これまでのコラム・アンケート

コラム:「より良い暮らしを深める、日本の手しごとを巡る旅。高岡(前編)」
コラム:「光の変わる暮らし」
コラム:「理想のキッチンのある暮らし#2」
コラム:「理想のキッチンのある暮らし」
コラム:「カスタマイズのある暮らし」

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