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ホーム > LISTENコミュニティ > No.19 光の変わる暮らし

No.16 明りの変わる暮らし

2013.11.19 up

真っ暗な夜の帰り道、家の灯りを見つけてほっと安心したことはありませんか。クリスマスのイルミネーションに胸を踊らせたり、キャンドルの演出に心打たれたり……。時に、私たちの心をも明るく照らしてくれる灯り。「自宅の灯りもシチュエーションに合わせて工夫すれば、もっと快適に暮らしていけますよ」と教えてくれたのは、照明デザイナーの面出薫さん。JR京都駅や六本木ヒルズなどの照明を手掛け、"照明探偵団"として街の明かりを研究している「光のプロ」の面出さんに、暮らしの中での光との上手な付き合い方について教えていただきました。

−まず、「照明デザイナー」とは、どのような職業なのでしょうか。
昔は、照明器具そのものをデザインする人が照明デザイナーと呼ばれてきました。今は、光を使って空間をデザインし、心地好い空気を演出するのが照明デザイナーの役割です。照明を工夫することでそこにいる人を美人に見せることもできれば、照明をおざなりにすることで不美人に見せてしまうことだってある。光や陰を巧みに用いながら、生活をもっと快適にして、その場所で過ごす人々を幸せにするのが『照明デザイナー』だと思っています。

−より良い暮らしには、どのような光のデザインが必要なのでしょうか。
戦後の暗い社会で、高度成長と一緒に普及していった『電気』はまさに希望の光でした。街や家の中が明るくなっていくことが、人々が幸せを手に入れたということの象徴だったのですね。でもリーマンショックや東日本大震災を経験して、今はこれまでのエネルギー大量消費を反省している時代。だから私は、"光を引き算するデザイン"が重要だと考えているんです。私たちは光の過食症に苛まれています。綺麗な光の隣には綺麗な陰があるというのが自然な状態なのに、均一な光が蔓延していて、陰影も無ければ夜もない。どこでも陰影がなく一応に明るい状態であることが多いと思いませんか。江戸時代までとは言いませんが、明治時代くらいまで戻るような勇気があれば、少ないエネルギーでももっと豊かな生活が手に入るのではないでしょうか。
−“光を引き算するデザイン”、その先には、灯りにコントロールされる暮らしではなく、TPO(Time=時間、Place=場所、Occasion=場合)に合わせて照明の明るさを調節したり、色合いをコントロールする暮らしがあるようです。具体的にはどのようにすれば良いのか、リラックスしたいときと集中したいとき、それぞれに相応しい照明を面出さんに教えてもらいました。

太陽を見習って、リラックスタイムには、低い位置から温かい色味の光を。


家に帰ってきても、オフィスや学校と同じように、蛍光灯の真っ白の光に真上から照らされていては、あまりリラックスできる環境とは言えません。上から下への光は、太陽が最も高い位置にある状態と同じで、『一生懸命働いてくださいよ』という活動のための信号が送られている状況なんです。太陽だって、夕方になり人々が休む時間には西に傾いて長い影を作り、それまでの白い色の光から暖かいオレンジ色の光に変化してくるではないですか。リラックスしたリビングルームでは、自分の目線よりもっと低いところに均一じゃない光があった方が気持ちが落ち着くはずです。そして炎のような温かい色合いの光にすることも大切なことだと思います。
−リビングで、食後にリラックスした時間を過ごすとき
食事が終わったあとに、お酒やコーヒーを飲みながらリラックスするような時間には、テーブルの上は食事をしているときより暗くしても構いません。手元のグラスがきらりと美しく見えるくらいのライティングで充分です。
−料理やアイロン掛けなどの作業をするとき
作業がやりやすいように、手元を明るく照らすしっかりとした光が必要です。作業上での明るさが必要なところと、その周りの明るさ感を作る光との両方のバランスをとることが大切です。

目に優しく、仕事に集中するための空間は、“タスク・アンビエントライティング”で演出。

知恵を駆使して働くオフィスでは、そこかしこを均一に明るくすれば良いというものではありません。私たちのデザインオフィスでは、机上面では適切な照度を取りながらも、目が疲れないように、光源が直接目に入らないような間接照明のデスクライトにしています。作業面の照明と周囲の明るさ感を作る照明の両方を兼ね備えた照明を“タスク・アンビエントライティング”と呼びます。

−子供部屋や書斎で、勉強や仕事に集中したいとき
本や資料を読むときには、手元に到達している光の量を気にしてしまいがちですが、目の健康や集中力を考えると、手元から反射して目に入る光が少ない方が疲れづらく集中できる環境になります。正面から照らす光ではなく、光の逃げる方向を意識して、ライトの位置を後方肩口からに調節してください。また光のコントラストが強いことでも目は疲れてしまうので、手元の光が3あるとすると、視野に入る背景にも、1くらいの輝度(明るさ)が必要です。

−「でんきを消してスローな夜を」をテーマに、夏至と冬至の夜に照明を消しキャンドル(ロウソク)を灯すキャンドルナイトの活動も行っている面出さん。少し光を意識するだけで、生活のムードがぐっと高まり、気持ちの安らぎや集中に繋がることがわかりました。いつも明るく均一に照らされている日々の暮らしに、変化を取り入れてみたくなったのではないでしょうか。皆さんのご意見をお待ちしております。
面出薫さん
1950年、東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。1990年、株式会社 ライティング プランナーズ アソシエーツを設立、代表取締役。住宅照明から建築照明,都市・環境照明の分野まで幅広い照明デザインのプロデューサー、プランナーとして活躍するかたわら、市民参加の照明文化研究会「照明探偵団」を組織し、団長として精力的に活動を展開中。北米照明学会・国際照明デザイン賞・優秀大賞、国際照明デザイナー協会賞・最優秀賞、日本文化デザイン賞、毎日デザイン賞などを受賞。著書に 『陰影のデザイン』(六耀社)ほか多数。

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