SPECIAL  INTERVIEW

衣食住の “スペシャリスト” に会いに行く

vol.1 大草直子さん編

今回対談にご登場いただいたのは、30、40代の女性から絶大な支持を得るファッションスタイリストの大草直子さん。40歳を過ぎてなお輝き続ける大草さんの等身大の生き方から、魅力ある女性になるためのヒントを探ります。

衣のスペシャリスト 大草直子

ファッションスタイリスト/エディター。1972年東京生まれ。
雑誌『ヴァンテーヌ』の編集者を経てフリーに。
ファッション誌や、他ブランドとのコラボ商品企画に
トークショーやテレビ出演など多方面で活躍中。

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Interview

とびきり似合う服だけあれば、 とびきりおしゃれな人に

シャツやデニムなど、着ている服はごくシンプルに見えるのに、 とてもおしゃれな大草さんの着こなし。 そのポイントはどこにあるので

Bloomoi /
大草さんのスタイリングは、私たち働く女性もとても参考にしています。大草さんのように自分に似合うファッションを見つけるポイントを教えてください。
大草さん /
確かに世の中には無限に洋服があるので難しく見えますが、その中で、その人にとびきり似合う服って、ごく一部しかないんですよ。それ以外は、とてつもなく似合わないか、そこそこ似合うもの。でも、そこそこ似合う服を着ていたら、そこそこおしゃれな人にしかならないでしょう。だから、とびきり似合う服だけを見つければ十分なんです。毎日お出かけ前にご自分の写真を撮って客観視してみると、似合うテイストやカラー、サイズ・丈感が分かるようになってきますよ。
Bloomoi /
その日のコーディネイトを決めやすくするコツはありますか。
大草さん /
私の場合、ファッションは足下から決めていきます。例えば仕事でたくさん歩く日は、フラットな靴を履きたいからパンツにしよう、足首を出さないとバランスが悪いからクロップドに、そして最後にトップスを。私にとって主役はボトムなので、クロゼットの一番見やすい場所に長さ別に吊るし、その次にトップス、アウターと並べ、コーディネイトのいらないワンピースは多少取り出しにくくてもOKなので、一番奥に吊るしています。またサングラスも私にとってはメイクと同じくらい重要なアイテムなので、ファッションに合わせて選んでいます。
Bloomoi /
今日から真似したくなる収納ワザですね。大草さんは仕事柄、洋服が多くて整理収納も大変なのでは?
大草さん /
自宅のクロゼットがあまり大きくないので、2か月に1回衣替えしているんですよ。そうすると「こんな服、持っていたっけ?」ということもなく、うまく回転していきます。
着ない服があったら、いったん紙袋にしまってみて。そのまま忘れてしまうようなら、その服は自分にとって必要のない服だったということ。どなたかに差し上げるか処分することをお勧めします。決断するのはなかなか難しいので、紙袋などに一旦入れて必要を見極める方法はおすすめですよ。

他人の言葉ではなく、自分の判断軸を大切にしています

多方面で活躍するスタイリストであり、3人のお子さんの母でもある大草さんの
両立術は、手を抜くのではなく、大切なものを選択することにありました。

Bloomoi /
お忙しい毎日の中で、「ここだけは譲れない」とこだわっていることはありますか。
大草さん /
やはりファッションが好きなので、洋服を丁寧に選び、丁寧に着ていくことですね。それだけで気持ちがハッピーになりますから。そもそも私は“間に合わせ”というのが嫌いなので、なんとなく選んだり、なんとなく時間を過ごすということはありません。住まいの中でも、インテリアのプライオリティは高くはないですが、肌に直接触れるシーツの素材にはこだわりたいし、素足で歩いて気持ちいい床材を選びたい。商品づくりも同じで、自分でプロデュースした洋服はデザイン性だけでなく、着心地がよく動きやすいかも大切。サンプルが上がってくると1日自分で着て過ごし、着てくださる方を思い浮かべながら、確かめるようにしています。
Bloomoi /
「間に合わせは嫌」という言葉がとても響きます。丁寧に暮らすことを心がけていらっしゃるんですね。
大草さん /
なんでもきちんとやっている、というわけではないですよ(笑)。とにかく時間がないので、やるべきことと諦めることを常に選択しているんです。私は、一般的にいう“良いお母さん”ではないかもしれませんが、自分の中に明確な判断基準を持っているから、「子育てはこうあるべき」なんて他人の言葉は気にしない。おかげさまで、何でもしてあげているわけではないけれど、子どもたちは伸び伸び成長しています。やはりお母さんがキラキラしているのが、家族にとって一番いいことなんじゃないでしょうか。
Bloomoi /
女性が笑顔だと、周りもhappyになる、という考えは、私たちも住まいづくりをおこなううえで大切にしていることなので、とても共感できます。

土台をきちんと築いておけば、どんなときも揺るがない

40歳を過ぎて「ハーフタイムは終わり、これからは後半戦」と語る大草さん。これから先も輝き続けるために必要なことをお聞きしました。

Bloomoi /
ところでお引っ越しを検討されているそうですが、どのような住まいが理想ですか。
大草さん /
今の住まいは、エントランスから自宅玄関までの距離がないのですが、やはり家に入るまでに少し距離があると、オンとオフの切り替えができていいと思いますね。あとは親戚が泊まりにくることが多いので、ゲストルームも欲しいし、テラスも欲しい。夢が次々溢れ出てきているので、今が引っ越しのタイミングなんだろうなって(笑)。
Bloomoi /
気持ちをリセットする空間は大切ですよね。私たちも、マンションの共用部にカフェのような空間を設け、自宅に帰る前にひと息ついていただけるスペースを企画しました。
お話をお聞きしていると、大草さんはファッションや子育てだけでなく、あらゆる面で明確な基準をお持ちのような気がします。
大草さん /
若いころは、ファッションも生き方も迷いの連続でしたが、それを積み重ねたからこそ、自分にとって必要なものは何か、線引きできるようになりました。また他人の評価を気にして落ち込んでいたこともあったけど、そんなときに今の夫に出会い、毎日のように「ありのままの君でいいんだよ」って言葉のシャワーを浴びせ続けてくれたんです。そのサブリミナル効果で(笑)「自分は自分」と思えるようになったし、私自身も他人をジャッジすることがなくなり、本当にラクになりましたね。これからの人生もいろいろなことが起こると思いますが、きちんと土台が築けたので、何か起きても揺れ幅は小さくて済むはず。輝いた50歳、60歳になれるんじゃないかと楽しみにしています。

大草さんのテンションを上げる瞬間

1 つや肌で気分もアップ “肌”という素材を整えるボディオイル


大草さんが愛用しているのが、このボディオイル。肌につや感を出したい夏に利用することが多いそうです。

私、顔は意外と無頓着なんですが(笑)、手や腕はシャツやスカートと同様アイテムのひとつだと思っているので、素材を好きな質感に整えておくためのボディクリーム、ボディオイルは欠かせません。特に日焼けしやすい季節は、ボディケアをやるかやらないかで、肌も大きく変わってきます。選ぶ基準は、香りと成分で、好きな香りに包まれていると気持ちも高まりますね。

2 ぎゅっとする幸せ! 心をデトックスしてくれる家族との時間

仕事から帰って玄関を開け、子どもたちの顔を見た瞬間、“戦闘モード”から“リラックスモード”に切り替わります。子どもをギュッと抱きしめているだけでデトックスされますね。仕事は楽しいですが、自己実現のためではなく家族の幸せを守るために頑張っているので、この時間が自分へのご褒美かな。家族で旅行にもよく行きますし、長女とは買い物や映画、長男とはサッカー、末っ子とは公園、といった感じで、一人ひとりとの時間も大切にしています。


今年のゴールデンウイークは家族そろって神戸旅行に。子ども連れの家族で混雑していましたが、むしろそれが日本のGWという感じで「悪くない!」


昨年のクリスマスには家族でバリ島へ。イタリア人のおじさまから「よい家族ですね」と声を掛けられ、最高のクリスマスプレゼントに。

3 リスペクトしています!1日の疲れを癒す、光り輝くビール

あらゆる飲み物の中で、一番ビールが好きです。どれくらい好きかって、ファッションブランドとのコラボでつくったブレスレットに、好きな言葉として「BEER」と入れてしまったくらい(笑)。あのキラキラしたきれいな飲み物を心からリスペクトしていて、いつも「ビール様、今日もありがとう!」って感謝しながらいただいています。ちなみに、新居にはテラスを!と考えているのですが、これももちろん、ビールを美味しく飲むためのスペースです。


これがウワサのBEERブレスレット。大草さんのビールへの愛が伝わります。


トラットリアで乾杯!コウモリが近くを飛ぶ、
ワイルドなハーフオープンの場所でした。

インタビューを終えて

大草さんは、想像以上にパワフルかつ表情豊かな方で、ご自分の仕事に自信を持っている方ならではの魅力に引き込まれました。特に響いたのは、「ファッションも仕事も食事も間に合わせはしない」というスタンス。忙しさを言い訳にせず、こだわることにはこだわる。かといってパーフェクトを目指すわけではない、というメリハリに深く共感しました。そしてクロゼットの収納法は目からウロコ! ファッションのプロならではのテクニックは、ぜひ今後の商品企画に活かしていきたいと思います。

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